第64回(公社)全日本鍼灸学会ふくしま大会 シンポジウム2 不妊症と鍼灸治療 報告 *


第64回(公社)全日本鍼灸学会ふくしま大会 シンポジウム2 不妊症と鍼灸治療

第64回(公社)全日本鍼灸学会ふくしま大会 シンポジウム2 不妊症と鍼灸治療 報告

 

下記の通り、第64回(公社)全日本鍼灸学会ふくしま大会 シンポジウム2 「不妊症と鍼灸治療」において本会会員がシンポジスト、座長を務めましたので報告いたします。

 

日 時 平成27年5月23日(土)午後2時〜4時

会 場 ビッグパレットふくしま (福島県郡山市)

登壇者

座長

 矢野 忠 本会顧問、明治国際医療大学特任教授

 鈴木 裕明 本会名誉会員、明生鍼灸院院長

講師

 森本 義晴 先生 HORACグランフロント大阪クリニック院長 日本IVF学会理事長

 田口 玲奈 先生 明治国際医療大学 鍼灸学部臨床鍼灸学講座 講師

 木津 正義 本会学術部長・明生鍼灸院副院長、金山分院 分院長

 中村 一徳 本会会長、なかむら第二針療所・草津栗東鍼灸院総院長

コーディネーター
 三瓶 真一 本会副会長、第64回全日本鍼灸学会大会事務局長、三瓶鍼療院院長

 

 

 

 

シンポジウム趣旨

  本邦では不妊症に悩むカップルは増加の一途をたどり、7組に1組は不妊カップルであると言われている。また27人に一人は高度生殖医療によって授かった児であるといわれている。   

 近年、特に高度生殖医療の進歩は目覚ましく、これまでに妊娠が不可能とされていた高度男性不妊や、卵管性不妊などで挙児を実現している一方、結婚年齢の高齢化から不妊治療開始も高齢からであることがほとんどであり、様々な治療を受けてもなおその恩恵にあずかれないカップルもある。

 開業鍼灸院にも不妊症治療を標榜しているところが多くみられるようになった。特に体外授精などの高度生殖医療を受けている患者を扱うところも多い。それぞれ様々な治療技術がありそれぞれに効果を宣伝しているが、そもそも不妊に対する鍼灸のエビデンスと言えるものは大変乏しい。

 そこで、本大会では下記のシンポジストによるシンポジウムを行うことにした。現在での国内外の不妊症治療に対する鍼灸治療の論文・エビデンスなどを紹介し、鍼灸や統合医療に理解の深い高度生殖医療界でトップクラスの医師から、高度生殖医療での問題点や限界、鍼灸に対する期待や問題点、批判やアドバイスなどを頂く。本邦での不妊症の鍼灸治療の唯一のエビデンスと言える中リョウ穴刺鍼法や陰部神経鍼法を指定発言として行う。鍼灸による不妊症治療を研究する団体の会長からその研修内容を紹介していただく。

 以上から不妊症治療における鍼灸の役割や鍼灸師の役割について、今後の展望や、なすべき課題も含めて考えていく。

 

座長

 矢野 忠 本会顧問、明治国際医療大学特任教授

 鈴木 裕明 本会名誉会員、明生鍼灸院院長

 

 

日本で『レディース鍼灸』を言う言葉を広めた全日本鍼灸学会前会長でもある矢野先生は、シンポジウム開催に先立ち、これほどまでに国内で不妊症に鍼灸を行う事が広まっているのに、学会でセッションのテーマに取り上げられることが初めてのことであり、大変に意義深いものとなった、とシンポジウムの意義について紹介されました。

また国内一、世界でも有数の症例数を誇る名古屋市の明生鍼灸院院長である鈴木裕明先生からは、このシンポジウムから世界の不妊鍼灸の流れを変えていく必要がある、そのきっかけとして重要なものとなった、とシンポジウムの終わりに結ばれました。

 

 

 

 

講演1

演題 統合医療を用いた生殖医療最前線

講師 森本 義晴 先生 HORACグランフロント大阪クリニック院長、日本IVF学会理事長 

 

 

日本IVF学会理事長であり、IVFなんばクリニック・IVF大阪クリニックと新規に開院したHORACグランフロント大阪クリニックを合わせると世界一の規模となるIVFジャパン理事長でもある森本義晴先生は、卵子老化による女性不妊や男性不妊を広義のミトコンドリア病の一部ととらえ、その最先端診療に鍼灸・東洋医学を含む代替医療を取り入れて良い成績をおさめています。

森本先生からは、鍼灸に期待できる効果などを最新の知見と合わせて講義していただきました。

 

 

講演2

演題 エビデンスからみた世界の不妊鍼灸の現状
講師 田口 玲奈 先生 明治国際医療大学 鍼灸学部臨床鍼灸学講座講師

 

 

明治国際医療大学で教鞭、研究されながら、自らも不妊症に対する治療を専門クリニックで行っている田口玲奈先生からは、日本を含む世界で広く不妊症に鍼灸を行っている現状で、逆にエビデンスと言えるものはあまり多くなく、その現状を数多くの文献を紹介していただき、お話しいただきました。

 

 

 

講演3

演題 不妊に対する鍼灸治療のエビデンスを求めて
   〜中リョウ穴刺鍼および陰部神経鍼通電を用いた鍼灸治療の効果〜

講師 木津 正義 本会学術部長、明生鍼灸院副院長金山分院 分院長

 

 

本会学術部長の木津正義(明生鍼灸院金山分院長)より、長年本学会や生殖学会などで発表している陰部神経刺鍼法や中リョウ穴刺鍼法についてのデータについての解説がありました。この二つの刺鍼法は有効性もデータに裏付けされ、不妊鍼灸での日本から世界へ発信できうる唯一のエビデンスとなります。

 

 

 

講演4

演題 臨床現場における不妊鍼灸の質向上への取り組み

講師 中村 一徳 本会会長、なかむら第二針療所・草津栗東鍼灸院総院長

 

 

本会会長である中村一徳からは、本会が根拠ある鍼灸による不妊治療を行う上で、何をめざし、どのように研修を進めているか、について講義がありました。

 

 

 

懇親会

 

HORACグランフロント大阪クリニック院長・日本IVF学会理事長である森本先生を囲み、ふくしま大会懇親会での写真。目指すものが一緒とあって意気投合し、この後二次会へと進みました。

左から、徐大賢(アキュラ鍼灸院)・本会事務局長、堀口正剛(ガイア鍼灸室)・本会会員、森本義晴先生、中村一徳(なかむら第二針療所)・本会会長、木津正義(明生鍼灸院金山分院)・本会学術部長

 

 


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